6/10/2016

ノードが太陽に重なるとき ②

ネイタルチャートの太陽に
ぴったり重なっていたノード軸

ヘッドが重なった9年前に手術を受けて
テイルが重なった今となって初めて
術後のトラブルが起きた

ドキドキしながら検査結果を待っている間
わたしの得意技である
「根拠のない自信」が顔を出し始め
「なんとなく大丈夫な気がする」と
自分の楽観さが大当たりする瞬間が楽しみになり
最終的にはワクワクしながら
検査結果を聞きに行った

結果はやっぱりわたしの思ったとおりで
ウイルス感染ではなく拒絶反応だった

ウイルス感染の場合は治療がややこしく
入院のうえかなり高額できつい薬を
点滴で静脈に入れつづけることになるので
ウイルス感染でなくてよかったと
担当医からもよろこばれた

地元の医師にも報告しに行ったら
ずっとわたしのことを心配してくれていたようで
何度も目を潤ませてよろこんでくれた

病状が悪化して救急センターの
お世話になったのではと
センターに電話をかけようとしたと
そこまで心配されていたようで
たくさんいる患者のうちのひとりであるわたしを
こんなに想ってくれているのだと
驚きとよろこびとでいっぱいになり
これからの治療は笑顔で乗り切ろうと心に決めた

ノード軸(テイル)が太陽にヒットして
ノード軸(ヘッド)が太陽にヒットしたときのことを
ぼんやりと思い出しながら
あのときもたくさんの人たちに支えられて
命をなくしてまでも救ってくれたドナーや
多くの人たちへの感謝のきもちを
改めて強く感じたり

まもられているという自信があるので
何がどう転んでも大丈夫な気がする

今回のこの「根拠のない自信」は
実は「根拠のある自信」だから
さらに強く確かで
だからほんとうに大丈夫だと思う

一度死んでしまった人が
わたしのなかで生きているのだから
再び死なせるわけにはいかないし
レシピエントのからだのなかで生きていると
信じているご遺族のみなさんにも申し訳ないから

結局は覚悟の問題で
やると決めたらやる
向き合うと決めたら向き合う
闘うときは闘う

力が出るのは覚悟を決めたときだけ
だからあとはしっかりやるだけ


5/13/2016

Five Years


David Bowie - Five Years

五年前の今日も金曜日だった
決して崩れないと、
わたしが強く信じていた背中が崩れた日

五年で終わってしまう、ならまだいい
五年ももたない

残されたわずかな時間を
苦痛をともなう希望に変えて、
あなたは五年後のさらに先を見据えて、
未来を視界にとらえていた

身体は倒れたまま、魂は駆け出していた

たった一筋の涙で乗り越えたあなたを、
わたしは誇りに思う
ただの一度も弱音を吐かなかったあなたを、
わたしは誰よりも強いひとだと思う

この世に存在しているだけで
わたしの希望であり続けるだろう

一番近くでその光を浴びられることが
どれだけ幸せなことか、
止まらない涙がわたしに教えてくれた


4/10/2016

ノード軸が太陽に重なるとき

トランジットのノード軸はいつも
わたしに劇的な変化をもたらしている

特に今、象徴的な出来事が起きているので
こうして少しでも書き記すことで
まとめておきたいという気持ちになった

*****

ノード軸は現在、乙女座-魚座を運行中
ノースノード(ドラゴンヘッド)が乙女座
サウスノード(ドラゴンテイル)が魚座

最近、トランジットのノード軸が
わたしの太陽の真上を通過した
通過したと思ったらすぐに
身体に異変が起きた

ずっとまえに手術した箇所が
今ごろになって悲鳴をあげはじめた

わたしの月の真上には
海王星が重なってきているので
その影響もかなり大きい
今の段階ではまだ原因不明だけれど
ウイルス性の感染症の可能性があると言われたから

手術をうけてからちょうど9年
生活に不便はあったけれど
自分に出来ることと出来ないことがあると
学んで折り合いをつけていたし
何より、術後の経過は順調で
診察のたびにほめていただいていた

それが今になってどうして
そう思う気持ちはあるものの
考えてみれば当然なのかもしれないと思った

というのも、手術をうけた9年前にも
ノード軸が太陽を通過していたから

手術→ドラゴンヘッドが太陽を通過
現在→ドラゴンテイルが太陽を通過

進行速度を考えたらちょうど
ノード軸が半周したところになる

わたしの手術はノード軸の影響を
かなり強く受けているのだということ
改めて思い知らされる

最悪なようで物事がトントンと進む
前回もそうだったし今回もそう
だから不安はあっても
意外とうまくいくかもしれない

苦しいときはいつも
まもられているのを感じるような
そんな出来事が立て続けに起きるから

処方された薬で抑え続けるか
入院のうえ投薬治療になるか
それとも再手術になるか

いろんな選択肢があるけれど
自分にとって最良の方向へ
自然と導かれていくのだろうという
ぼんやりとした予感だけはある

ただ、手術を受けたその日から9年間
一度も拒絶反応を起こさず
ドナーとは仲良くやってきたので
こういう形で問題が起こると
ドナーに対して申し訳ないと思う

拒絶反応ならわたしの身体が
ドナーを攻撃しているということ
ウイルス性の感染症なら
ドナーがウイルスに攻撃されているということ

どちらにしてもドナーは弱っている

わたしに光を与えてくれた大切な存在を
ちゃんとまもらなければいけないというのに

心落ち着けて、心穏やかに
共生することにエネルギーを注いで
バランスをとらなければと思う

*****

体調が悪化した直後に連絡をくれたひと
誕生日のお祝いのメールはもらっていたけれど
それ以外の言葉を最後に交わしたのは
もう一年以上もまえのこと

このひとと出逢ったのも
わたしの太陽にドラゴンヘッドが重なったとき

1度のずれもなく重なった瞬間
彼はわたしの部屋のすぐ外の
パーキングエリアに現れた

わたしを迎えにきてくれたのだった
彼の実家に連れていくために

ここしばらくはすれ違いから
まったく会話にならなくなったので
完全に連絡しなくなったのに
突然のメールで本当に驚いた

手術と彼
ドラゴンヘッドが結んだ縁が
ドラゴンテイルの重なる今また
わたしの人生に現れて
今の生活に波風をたてているけれど
忘れていた何かをわたしに
思い出させようとしているような
そんな気がして

もう一度取り組んで
しっかりと片付けないといけない
そういう問題なのかもしれない

ドナーとは身体をともにしているし
彼とは心をともにしている
だからやっぱり共生するための
ベストな方法を考え直すときが
今ちょうどやってきているのだと思う


3/16/2016

waiting for the spring equinox...

春分の日の直前の数日間というのは
毎年、一番わくわくするとき

正月や旧正月や誕生日よりもはっきりと
新しい一年のはじまりを強く感じる
空気が変わるのを感じる

エネルギーの強さだと思う
芽吹くときの、殻を破るときのエネルギー

既存のものを修正するより
一度壊して、終わらせて、
最初からつくりなおすほうが好きだから
はじまりのときは楽しみでたまらない

いつもこの時期になると聴く音楽も変わる
一度、気になって調べてみたら
作詞作曲も、ボーカルも
春分直後の生まれのアーティストだった
声にも奏でる音にも
そんなエネルギーが宿っているのだろう

わたしは何よりもそれを欲している

体内に取り込み循環させること
内から外へと開いてゆくこと

この時期に繰り返されるテーマ
今年はさらに掘り下げて
深部に眠るものを揺り起こしたい



2/29/2016

midwinter dreams


冬の寒い日から毎日のように
違う種類の薔薇を持ち帰り
薔薇の夢をみた

両手いっぱいに薔薇を抱き
空から、雲の切れ間から
光の筋に導かれて
海へと産み落とされる夢

そのイメージが消えない

夢うつつで過ごす日々
薔薇に囚われたかのよう

真冬のあの日
そのイメージに包まれてから
熱ばかり出している

そして次々と起こる不思議な出来事

ひとつひとつが繋がっていて
さまざまなこたえを用意してくれている

ずっと確信していたものが
正しかったのだと教えてくれる

日蝕を静かに待つ身に
少しのざわめきを

わたしを取り囲む環境は
ときに厳しいけれど
とてもやさしくもある

薔薇の夢をみたあの日から
わたしのなかでは蝕がはじまっていた

心の内側で感じる変化
身の回りで起こる変化

外の世界で起きる今回の蝕はきっと
わたしを大きく変えるものとなる

大切なものを
しっかりと見極めないといけない



2/16/2016

Franz von Bayros


フランツ・フォン・バイロス
創作版画・蔵書票 展 vol.1
(伊藤文學コレクション)

もう展示は終わったけれど
お邪魔したのは初日のこと

去年の秋から年末はずっと
生田耕作の発言集成をゆっくり読んでいて
そのなかで何度も語られていたバイロス裁判

偶然、ギャラリーでバイロス展があるなんて
これはもう偶然ではなく必然ということで
しかも短い展示期間で都合がよいのは
初日だけということで
ささっと出かけてきたのだった

細部まで丁寧に描き込まれた
薔薇たちが美しくて美しくて

上品で上質なエロスにうっとり

一度しか行けなかったのは本当に残念
生田耕作の発言集成をまた読みたくなる

相変わらず気まぐれで
読めないときばかりなのに
生田耕作はさらさらと読めてしまうから

ということで発言集成再読もいいけれど
せっかくなので他のものをと思って
『黒い文学館』を鞄に忍ばせてみたり

表紙の絵はアルフォンス・イノウエ
これで3月につながるのではという
大きな期待をこめて…


1/12/2016

Ziggy Stardust


David Bowie - Ziggy Stardust

とても大切で、特別なひと

訃報は週末の仕事中に耳にしたけれど
クライアントの言葉を信じられなかった

あのときはまだ日本では
ネットニュースにもなっていないとき
すぐに海外のサイトで確認して
嘘じゃないのだと知った

まだ暑い夏だったか、週末に
ラジオでD・ボウイ特集があって、
それを知らず歩きながら
D・ボウイを聴いていたら
聴いていたのとまったくおなじ曲が
職場に着いた瞬間
ラジオのスピーカーから流れ出したことがあった

あの日は仕事中ずっと歌って踊っていた
仕事を頼みはしたけれど
歌の依頼はしてないよと笑われながら

仕事中、わたしが偶然
Five years!って大声で叫んだ瞬間
ラジオからD・ボウイの
「Five Years」が流れ出したこともあった

ジギー・スターダストが登場する小説を
週に3ページずつゆっくり読んでいたけれど
訃報をきいてからはもう
完全にストップしてしまっている

でもそんなことよりも
ずっとずっと大きなことがあって
D・ボウイはいつも
わたしと男のひとたちを繋いできているということ

過去を振り返ってみると
今から4人連続で
わたしと彼らは初対面で必ず
D・ボウイの話をしていたのだった

その4人の前に付き合ったひとたちとも
初対面ではないときに
D・ボウイの話をしている

付き合わなかった男のひとたちのうち
二人にはとても皮肉っぽく
He is overrated.って言われたこともあった

わたしの太陽にドラゴンヘッドが重なった
あの日あのときも
助手席に座ってフリーウェイを走るわたしは
4時間近い車の旅のはじまりに
心はワクワクして止まらなくて
地平線に向かって走るあの車内で
D・ボウイのSingles Collectionを聴いていた

彼とわたしは大声で
「Chages」を歌っていた
人生が大きく変わった日だった

わたしが生まれ直した日
あの日を境にしてすべてが変わった

好きなアーティストは他にもいるけれど
わたしが血肉としてきた音も言葉も
他にたくさんあるけれど

D・ボウイの存在そのものは
いつもわたしには眩しくて
わたしが芸術に対してもつ
抑えきれないほどの狂気とは無縁の
とても明るくてまっすぐで
前向きに未来へと進むエネルギーだった

かなしんで沈んだ気持ちで
しんみりと泣きながら聴くタイプではない
だから大声で歌いながら笑う

この週末も仕事中
ラジオからD・ボウイの曲が流れてきて
一瞬、息がとまりそうになった
Under Pressure

わたしとわたしの大好きだった男のひと
ずっと大切な男のひとを繋ぐボウイは
誰よりも男だったし
わたしのHeroだったし
これからも変わらずそうなのだろうと思った